Thinking Women

Written by Shashank Lele in 1994-5 Translated by Yoshida Mitsuko

My Photo
Name:
Location: 京都市, 京都府, Japan

January 28, 2007

第3章(3)

リサが子山羊の撮影から戻って来たので私は立ち上がった。

その朝、範子が何をするつもりだったのかはっきりしなかった。外国人短期コースの授業は週に2回だけで、それも規則的ではない。私とリサが家に向かった時、範子はなぜか私たちと一緒に歩き始めていた。

2人の日本人が話す時は、他に誰が居ようといつも「ニホンゴ」になる。私達がピアーソンパリを通ってシュリニケタンに行く道にさしかかった頃、この2人の女たちは何かの話に深く没頭していた。プリヨという名前を時々耳にしたので何が話題になっているかは察しがついたが、注意深く聞こうとする気力がなかった。すぐに分かるだろう。

タバコもう1本に火を点けようかどうか考えていた時(本数を減らそうとしていたのだ)、ジボンが自転車で音楽学部の門から急に私達のいる道へと曲がって来た。この男は32才だが赤子のように振る舞う。彼はシャンティニケタンで1ダースほどいるリサの賞賛者のひとりだ。

ジボンはベンガル人についてたくさんのことを教えてくれた。「フランス語は知的な言語である。そして、自分はインテリだからフランス語を学んでいる...」彼はこういうことが容易に言える種類の人間なのだ。彼はまた、戸口のベルを休みなく押し続けるようなタチでもある。また、私達はお互いある程度知っているにもかかわらず、会うといつでも、私とリサにとても改まった挨拶をする。リサには感心する、何の問題もなく礼儀を礼儀で返すのだ。

ジボンは私からタバコを1本受け入れて立ち去った。


「彼女、フィアンセとの婚約を破棄したいのよ」

会話に入れてもらえる時が来た。範子は私の反応を熱心に待った。だが私は背景を呑み込まないまま反応を求められることが嫌だった。

「それについては後で話そう」

リサにベンガル語で言った。範子はベンガル語を習っているが日常語は理解できない。とにかく彼女はがっかりしたようだった。自分の奔放な行為についてリサと話しただけでは十分でないのは明かだ。範子はもっと大きな聴衆を欲しがっていたのだ。

ピアーソンパリにある「フォーティ・ファイブ」と呼ばれる教師用の住宅群の少し手前に、アショク・パルという名の男が経営するレストランがある。アショクとは、スサント同様親しい仲である。

「ここでもう一杯お茶を飲む。君たちは先に行ってくれ、後から追いつくから」

リサはちょっと視線を上げたが質問はしなかった。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home